関連するSDGs目標
概要
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地域再生計画の目標
【地域の現状及び課題】
本市では、昭和29(1954)年ら昭和48(1973)年までの高度経済成長期において、旧松尾村の松尾鉱山の隆盛により、昭和35(1960)年の国勢調査では、人口53,805人でありましたが、昭和47(1972)年の松尾鉱山の完全閉山までに人口が急減しています。その後、1980年代(昭和55年~平成元年)の34,926人から減少が続いており、平成12(2000)年以降は、人口の減少幅が大きくなっています。住民基本台帳によると令和2年8月末の総人口は24,962人となっています。特に、15歳未満(年少)人口及び15歳から64歳まで(生産年齢)人口が減少しており、これらの年代の人口減少が本市の人口減少の大きな要因となっています。15歳未満(年少)人口は、1970年代に誕生した「団塊ジュニア世代」をピークとして、年々減少傾向が続き、平成7(1995)年には老年人口を下回っています。一方、65歳以上(老年)人口は、生産年齢人口が順次老年期に入り、また、平均寿命が延びたことから、一貫して増加を続けています。年齢3区分別人口の平成17(2005)年以降の増減でみると、年少人口は19.5%の減、生産年齢人口は9.5%の減、老年人口は0.9%の増となっており、特に年少人口の減少が大きく、老年人口は頭打ち傾向にあります。このままの状況で推移すると、平成30年国立社会保障・人口問題研究所推計では令和22(2040)年には、14,680人まで減少すると予測されています。
本市では、自然増減が平成7(1995)年以降減少に転じており、平成17(2005)年以降は「自然減」と「社会減」の2重の要因により、人口が減少しています。自然減の要因は、出生数の減少と死亡数の増加により、平成7年(1995年)以降、死亡数が出生数を上回ったことによります。減少数は、年ごとに拡大傾向にあります(令和元年には368人の自然減)。出生数の減少は、出生率の低迷や結婚組数の減少、女性人口(15歳~49歳の女性)の減少(令和元年人口は2,082人)が大きな要因となっています。本市の合計特殊出生率は、昭和60(1980)年で1.99であったものが、年々減少し、平成20(2008)年以降は全国平均を下回り、平成30(2018)年には、1.27となって、人口置換水準の2.07を大きく下回って推移しています。
本市の社会増減(転入者数-転出者数)は、昭和60(1985)年の時点で、転出者が転入者を上回る社会減が既に始まっており、以降、年により変動はあるものの、一貫して転出超過が続いています。転入者数、転出者数は、平成12(2000)年以降大きく減少傾向にありましたが、近年は概ね横ばいとなっています(令和元年には247人の社会減)。年齢3区分別の本市の人口移動状況(転入-転出)を見ると、転出超過数の合計数は、約200人前後となっており、近年、横ばい傾向にあります。すべての年齢区分において転出超過となっています。15~64歳の転出者数は、近年約600人台で推移しています。平成25(2013)年は転入者が増えたため、転出超過数は約200人から約160人と若干減少しています。このまま人口減少が進むと、労働力不足、地域内消費の減少、税収の減収、行政サービス維持の困難、地域コミュニティの衰退などや、これらに伴う更なる人口減少の悪循環といった課題が生じる恐れがあります。これらの課題解決を図るため、地域の現状を正しく認識し、市民が一体となって対策を講じていくことが必要であることから、市は平成27年度(2015年度)に策定した「八幡平市まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、令和元(2019)年度までの5年間を計画期間とし、「八幡平市人口ビジョン」の人口展望を踏まえ、4つの基本目標に基づく17のプロジェクトにより、人口減少対策を総合的に進めてきました。
これらの取組みにより、起業や新規就農の促進、スポーツ関係大会の誘致、外国人観光客の誘客、再生可能エネルギーの利用促進などの一定の成果があがっているものの、人口減少加速化の抑制をかけるまでには至っておらず、継続して総合戦略による取り組みを進めていかなければなりません。本計画における取り組みは、「人口問題の改善に向けてのまちづくりの課題」及び「人口問題の改善に向けて活かすべき本市の特性」を踏まえたうえで、以下の4つの柱とそれぞれの基本目標を掲げ、取り組んでいきます。
【基本目標】
1.八幡平市で働く
【基本目標1】八幡平市の特性を活かした、生きがいを感じる働く場の創造
2.八幡平市で育てる
【基本目標2】八幡平市の地で縁を結び、次世代の成長と笑顔を育む
3.八幡平市で暮らす
【基本目標3】地域の元気を活かした持続可能なまちづくり
4.八幡平市に人を呼び込む
【基本目標4】八幡平市の豊かな自然や絆を活かし、新たな人が流入する流れを創る