関連するSDGs目標
概要
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地域再生計画の目標
【地域の現状と課題】
(地理的・自然的特性)
富谷市は、宮城県のほぼ中央に位置し、市の南側は、丘陵森林地帯を境に、仙台市泉区及び宮城野区岩切、利府町と接している。北側は、黒川平野の耕地に面して、大和町に囲まれるように接している。南北に国道4号、東北自動車道が通り、仙台市中心部まで約18キロメートル、泉インターチェンジまで約5キロメートル、仙台北部道路富谷インターチェンジもあり、地理的優位性を背景に、宅地開発の進展による都市近郊型のベッドタウンとしてのこれまでのまちづくりの成果により、人口も昭和38年に約5,000人で町制施行してから、平成28年までの約50年間で10倍の50,000人を超え、継続して増加を続けてきた。また、大規模企業や商業施設の進出などにより都市的な発展を遂げ、平成28年10月に単独で市制を施行した。
(人口)
本市の人口は平成28年10月の市制施行時には52,455人だったが、令和元年12月には52,567人となっている。国立社会保障人口問題研究所の推計によれば、今後も人口は増加を続け、令和22年(2040年)には58,516人になるものと推計されているものの、多くの自治体が直面している人口減少や高齢化の進展の課題については、本市においても例外ではない。昭和55年から平成27年までにおいては、進学や就職によると推察される若年層の転出が多く見受けられたものの、10歳未満の子供と20歳代半ばから30歳代までの子育て世代の転入者が増加し、転入超過が続いていた。しかし、平成29年住民基本台帳人口年報で初めて転出者が転入者を超える社会減(平成29年マイナス32人、平成30年マイナス148人)が見受けられ、近年の当市の人口移動の特徴に変化が表れてきた。転出者については、市立図書館等の教育文化施設の充実が図られており、交通網の発達した仙台市への進学や就職によると推察される若年層の移動が多く見受けられ、転入者については、宅地分譲が順調に進み、流入数のピークが過ぎたことにより、分譲住宅を求める子育て世代で減少傾向となっていると推察される。今後もこのような状況が続くと、生産年齢人口の減少に伴う各種産業の担い手不足や、少子高齢化の進展に伴う地域でのコミュニティ活動の低下などが引き起こされることから、市外への人口流出抑制・市内への転入促進が喫緊の課題となっている。このことを認識し、将来にわたり持続可能で、かつ、自立した自治体経営を目指す着実な取り組みが求められている。
【目標】
上記の課題に対応し、定住者を維持するには、生活圏を踏まえた暮らしやすさの一層の向上を図り、「今後も暮らしたい」(定住意向)とする住民の割合を向上させていく必要がある。富谷市においては、市内公民館6館に図書室が整備されているものの、図書館法で定める図書館は未だ整備されていないことから、富谷市民図書館を整備し、「歴史を受け継ぎ、未来をつくる市民の市民による、市民のための知の広場」として多世代が集う生涯学習の拠点、地域情報拠点かつコミュニティ活動やボランティア活動のサポートの場となる、交流拠点としての活用を目指す。平成28年に実施した住民アンケートにおいても、図書館整備に対する市民からの期待は高く、本整備は市の魅力づくりや暮らしやすさの一層の向上につながり、定住意向の住民割合の増加、社会減の抑制が期待される。