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利府町モデル!『地域産業』×『こあきない』×『シビックプライドの醸成』によるまちの賑わい拡大事業

関連するSDGs目標

  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • 陸の豊かさを守ろう

概要

このプロジェクトは内閣府のこちらのページをもとに作成しているため、プロジェクトの詳細内容が更新されている内容と異なる場合がございます。自治体のご担当者の方で情報更新等ございましたらこちらのフォームよりご連絡ください
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地域再生計画の目標

【地域の現状】

利府町の人口は36,000人ほどで、15~64歳が63%となる人口構成で、子育て世代も多く、「住みやすさ」に対する満足度は80%と高い一方で、自町内就業率は30%未満(仙台市での勤務が50%)となっており、ベッドタウンとしての発展経過において住民の「帰属意識」の低下が進み、若い世代の転出意向が高くなっている。今後、団地開発時に転入してきた子供達が成長し、大学進学や就職することに伴い、東京圏への『急激な一斉転出』が懸念されるため、若者のニーズを捉えた産業の創出を望む声が挙げられている。加えて、小惑星探査機「はやぶさ2」の製造に寄与している企業など町内の既存の優良企業の取組を町内外に発信し、認知度の向上を図りながら、他企業等と連携した新規商品開発や新規事業の創出など、新たなイノベーションを創出することが求められる。このような中、まちの賑わい創出による住民の帰属意識の向上を図るため、利府町まち・ひと・しごと創造ステーションtsumikiを拠点として、人づくりに主眼を置きながら、地域特性を踏まえた「こあきない」の創出に取り組んでおり、特に、利用者「個人間」の化学反応により、年間20件の利用者主体のマルシェ開催や大規模イベント時における「おもてなし運動」の実施など、新たな付加価値の創造に向けたまちづくり活動が創出されたものの、町内企業と連携した取組が手薄だったため、地域産業を巻き込んだ町全体の大きな賑わいの創出までは至らなかった。また、町内にある宮城県総合運動公園「グランディ・21」では、2002FIFAワールドカップサッカーや全国規模のスポーツイベント、大規模コンサート等が開催され、平成30年には全国からのファンや観光客が年間115万人ほどが集まったものの、町内には回遊性の高い「商店街」がなく、郊外型の大型商業施設との連携も薄かったことから、駅からグランディ・21までの「ドアtoドア」となり、経済効果の拡大につながっていなかった。

【地域の課題】

こうしたことから、独自性の高い付加価値がプラスされた町、若者の夢や希望を叶えられる町を実現するためには、①町内企業との連携を強化し、若者が魅力を感じる地域産業へと発展すること、②回遊性や魅力の向上に資するスモールビジネス「こあきない」を創出することを両輪としながら、まちづくり人材との連携強化により相乗効果を図り、町全体の魅力や賑わいへとつなげ、③町への愛着や誇り(シビックプライド)を醸成していくことが課題であると分析する。また、そうした背景を踏まえながら、総合計画、人口ビジョン、総合戦略の策定にあたり、SWOT分析によって次のような「強み」「弱み」「機会」「脅威」を抽出している。

(強み)

宮城県のほぼ中央に位置し、町内に3つのJR駅、4つのICを有するとともに、杜の都仙台市、日本三景松島町、日本有数の港町塩釜市など7つの市町と隣接しており、交通の要所として優れた立地条件を有している。また、町内には、宮城県総合運動公園「グランディ・21」など大規模な公園や大型商業施設、医療施設が充実しており、さらに、日本三景の松島の一角をなす海などの魅力的な地域資源も有している。こうした都市と自然が調和した生活環境により、住民アンケートの結果を分析すると、「住みやすい」と感じている割合は80%に達している。

(弱み)

住みやすさに対する満足度は高い割合となっている一方で、10代、20代の若い世代の転出意向が高く、実際に、国勢調査と住民基本台帳の人口数を分析すると900人程度の差が生じている。これは団地開発により一斉に転入してきた子供達が成長し、大学進学や就職等に伴って住民票を残したまま流出している状況と想定され、総合計画策定に係る懇談会においても若者のニーズに即した地域産業の創出を望む声が挙げられている。優れた立地条件の中、製造業等の工業団地を有しており、小惑星探査機「はやぶさ2」の製造に寄与するなどの優良企業も多くあるものの、町民の認知度は高くなく、労働生産性も全国と比較すると60%程度と低くなっている。

(機会)

令和2年度には、これまで2002年FIFAワールドカップサッカーやアイドルグループの大規模コンサートが開催された宮城県総合運動公園「グランディ・21」において「東京2020オリンピックサッカー競技」が開催されるほか、東北最大となるイオンモール利府新棟がオープンする。また、令和3年度には、町内の文化交流の拠点施設も開館予定となっており、町としての更なる発展期を迎えている。

(脅威)

隣接する仙台市は、東北最大の都市であり、ビジネスチャンスを掴むために東京進出へのステップアップを考える若者などが東北各地から集まっている。実際、利府町の町民のうち50%が仙台市に勤務しており、今後もそうした傾向が続いた場合、定住意向についても職住近接の視点や「ふるさと仙台」としての意識の醸成が進んでしまい、若者のみならず多くの町民が「賑わいのある」仙台市へと転出していくことが懸念される。

【目標】

上記の課題に対応するため、利府町における地方創生としては、若い世代をはじめ、全ての町民が「ふるさと利府町」として愛着と誇りを持つような、他の市町村にも負けない独自性の高い魅力のあふれる町を将来像として目指していく必要がある。特に、前身事業として取り組んできた「人づくり」における成果を拡大しながら、併せて、更なる発展の可能性が高まるタイミングを的確に掴み、若者の夢やビジネスチャンス、「職住近接」の希望を叶えられる地域産業へと発展させることにより、町全体の賑わいの創出を目指す。具体的な将来イメージとしては、町民の80%が満足している「住みやすさ」が維持された良好な住環境に加え、シビックプライドが醸成された風土の中で、小さいながらきらりと光る「こあきない」の実践と町内企業における新規事業等の創出が

活発化し、それらが地域貢献の志を持ちながら、町民主体のまちづくり活動との相互連携を深め、一丸となって、町全体の魅力の向上やPR活動、賑わいづくりに自主的かつ持続的に取り組んでいけるまちを目指すものである。

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