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西吾妻山×天元台高原×白布温泉エリア リボーンプロジェクトに係る企業版ふるさと納税推進計画

関連するSDGs目標

  • すべての人に健康と福祉を
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを

概要

このプロジェクトは内閣府のこちらのページをもとに作成しているため、プロジェクトの詳細内容が更新されている内容と異なる場合がございます。自治体のご担当者の方で情報更新等ございましたらこちらのフォームよりご連絡ください
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地域再生計画の目標

4-1地方創生の実現における構造的な課題

本市の山岳観光拠点である「西吾妻山×天元台高原×白布温泉エリア」は、磐梯朝日国立公園である西吾妻山に位置し、ロープウェイとリフトを乗り継いで気軽に登られることや自然遊歩道など登山道整備もされていることから、グリーン期には登山者も多く、人気の山となっている。スノー期においては、良質な雪を求め国内外からスキーヤーが訪れているが、レジャーニーズの多様化によるスキー客の減少とスキー場における利用者の獲得競争の激化や、営業が天候に左右されやすいことも重なり厳しい経営状況を強いられている。また、周年営業を行う上で、グリーン期における誘客拡大・収益確保が大きな課題となるものの、施設が老朽化しており、新たな投資によって人を呼び込むことがままならない状況にあることや、営業力・企画力等の弱さもあり、抜本的な改善に結びついていない現状にある。

また、吾妻山の標高900mに位置する白布温泉は歴史も古く、七百余年前に開湯し米沢藩の隠し湯に始まり、奥羽三高湯のひとつとして古くからの根強い固定客など多くのお客様が訪れていたが、温泉街のシンボル旅館の焼失や東日本大震災の影響などの様々な要因から入込客数が低迷し数件の温泉宿が廃業に追い込まれている。その後は温泉街が一体となった誘客活動や市内8か所の温泉で組織する「温泉米沢八湯会」との連携した新たな取り組みもあり、温泉街の入込客数は横ばいに推移しているが、近年は団体旅行から個人、グループ旅行へとシフトしつつあり、この旅行者自体の変化に対し、温泉観光地側が十分に対応しきれていないという構造的な課題を抱えている。しかしながら、シニア世代のスノースポーツへの回帰、2022冬季北京オリンピック開催を契機としたアジア地域でのスノースポーツブーム、登山・トレッキングブームや日本らしさを感じる個性的な温泉街を求めるお客様のニーズなどの追い風もあることから、この機を捉えたエリア全体の再生に取り組むことが急務となっている。

4-2地方創生として目指す将来像

本市では、近年、県民の悲願でもあった、東北中央自動車道の主要区間(平成29年11月:福島・米沢間、平成31年4月:南陽・山形間)が次々と開通し、東北地方の日本海側を縦に貫く高速交通網の整備と横軸との連結による交通アクセス環境が飛躍的に高まったことにより、交流人口が急激に増加しており、平成30年4月に米沢中央ICに隣接する形で、国から重点道の駅の指定を受けて整備した「道の駅米沢」には、初年度年間170万人(目標83万人)、開業1年半で300万人の来場者があるなど、隣県の主要都市や関東地方がより身近になったことで、人や物の往来が活発となり、観光面や物流面を中心に地域経済への追い風となっている。しかしながら、市外への人や物の流失も避けられず、また、多くの人が県南の玄関口である米沢を通り、県内各地に来訪されているものの、米沢や置賜管内の観光地や飲食施設等への波及効果は限定的な状況に留まっている。更に、人口減少が進んでおり、米沢人口ビジョン(平成28年3月策定)では、様々な対策を講じることにより、2020年の人口の見通しを81,879人と推計しているが、2019年11月現在で既に81,934人まで減少している。より身近に感じるのは、市内の百貨店や老舗の商店などが次々と廃業に追い込まれており、中心商店街もシャッター街を通り越して、空き地が目立つなど、町の至る所で活力が低下しており、様々な社会的・経済的な課題が生じている。この状況を放置すれば、地域経済の縮小が人口減少を更に加速させ、都市機能の低下や地域の魅力の低下に繋がり、更なる人口減少を招く危機が迫ってきている。

このため、本市では、まちづくり総合計画、まち・ひと・しごと創生総合戦略や関係計画等により、米沢ブランド戦略などの様々な地方創生の取組を展開しているが、人口減少に歯止めがかからない状況であることから、引き続き、恵まれた地域資源を磨き上げ、訴求力を高めることで地域に持続的な活力をもたらしていくことが喫緊の課題となっており、とりわけ、本市の山岳観光の拠点となっている西吾妻山・天元台高原・白布温泉エリアの再生が急務となっている。このエリアは、自然環境の魅力を活かし、古くからの温泉地として、また、天元台高原を中心とした冬のスノースポーツ、夏の登山・トレッキングなどのレジャー施設として、本市の観光誘客に大きな役割を担ってきたが、人口減少やレジャーの多様化などの影響で賑わいに陰りが出て久しく、このままでは、エリア全体が立ち行かなくなり、本市の観光や地域経済にも大きな禍根を残すことになりかねない現状にある。

このため、個別の経営努力だけに頼るのではなく、このエリア全体を一体として捉え、地域外からの活力も呼び込みながら、地元及び関係機関・団体が一体となってハード・ソフトの両面から持続可能な再生事業に取り組むことで、次世代に残せる魅力溢れるエリアに再生し、賑わいを取り戻すことで稼ぐ力をつけ、継続的・発展的に自走できる体制を構築していく必要がある。そして、この一つの小さな成功をモデルケースとして、地域内での地方創生の動きを加速させ、点から面への展開により、地方創生を確実に前に進め、将来に渡って、住民一人一人がそれぞれ暮らす地域の中で、家族や友人、隣人等との交流の中で、豊かさと生活の充実感を享受できるような米沢市にしていくことを目指すものである。

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