関連するSDGs目標
概要
このプロジェクトは内閣府のこちらのページをもとに作成しているため、プロジェクトの詳細内容が更新されている内容と異なる場合がございます。自治体のご担当者の方で情報更新等ございましたらこちらのフォームよりご連絡ください
お問合せフォーム
地域再生計画の目標
(1)人口減少と地域経済縮小の抑制
白河市の人口は、平成12年(2000年)の66,048人をピークに減少に転じており、令和元年(2019)年10月1日現在の住民基本台帳では59,739人となっております。また、国立社会保障・人口問題研究所の推計を参考にすると令和42年(2060年)には33,845人程度にまで減少すると予測されます。人口減少が地域経済に与える影響は、消費市場の規模縮小や労働力不足といったものが考えられ、こうした地域経済の縮小が、さらに人口減少を加速させるという負のスパイラル(悪循環の連鎖)をもたらすことから、市民の経済力の低下や地域社会の様々な基盤の維持を困難にすると言われています。このことから、人口減少を抑制し、将来にわたり持続可能な地域社会を維持していくため、以下の2つの基本的視点に立ち、行政と市民、各団体が問題意識を共有し、その構造的課題の解決に向け一体となって取り組むことが重要です。
①適正な人口バランスに配慮した人口減少対策
将来にわたり持続可能な地域社会を維持していくためには、一定の人口規模と幼・壮・老の適正な人口バランスを維持・確保していくことが重要です。そのため、他地域への人口流出をできる限り抑制するとともに、本市から進学・就職により転出した若者の回帰や、首都圏在住者の転入を促します。
②若い世代の就労・結婚・出産・子育ての希望を実現
人口減少を抑制していくためには、若い世代が安心して就労し、希望に沿った結婚・出産・子育てできる環境を実現していくことが重要です。このことから、産業の振興を図ることで安定した質の高い魅力ある雇用を創出・確保し、若い世代が安心して次のライフステージへ進むことができる地域社会を実現します。
(2)「まち・ひと・しごと」の創生と好循環の確立
地方創生の実現には、地域の担い手となる「ひと」と、人々の生活を支える「しごと」の確保が最も重要です。本市は、地域産業全体の底上げによる安定した魅力ある「しごと」の確保を最優先課題として取り組むことで、人材の市外流出を抑制するとともに、地域に愛着と誇りを持った人材の育成と市民主体のまちづくりを進めることで、地域の魅力と品格を高め、本市への人の流れを確かなものにしていきます。そのためには、本市が持つ豊富な自然・歴史・文化に加え東北自動車道や東北新幹線などの恵まれた高速交通体系、首都圏に隣接する地理的優位性などの資源を生かしながら、以下に示すような、まち・ひと・しごとの創生に同時かつ一体的に取り組み、「ひと」が「しごと」をつくり、「しごと」が「ひと」を呼び・育てることで、「まち」が活性化し、「ひと」が集まるという好循環を確立し、人々が安心して生活を営み、子どもを生み育てられる社会環境を整えていきます。
①しごとの創生
地元企業の経営基盤の強化や生産性の向上に加え、企業誘致を推進することで、「相応の賃金」+「安定した雇用形態」+「やりがい」といった、誰もが安心して働くことができる質の高い魅力ある雇用の創出・確保に努めます。また、企業間連携や異業種間連携の推進、高付加価値商品の開発、事業承継の円滑化、新規創業の支援など、地域経済に新たな価値を生み出す取組を積極的に推進します。
②ひとの創生
児童・生徒に基本的な学習や本市が持つ歴史、伝統、文化、自然、食などの魅力を教え伝えることや地域との関わりをもつことで、地域への愛着と誇りを持った人材を育み、若者の定着や回帰を促します。また、「ひと」と「ひと」の「つながり」の重要性を再認識し、多様な価値観を互いが認め、助け合い、共存できる環境を整えることで、地域の中で誰もが安心して結婚・妊娠・出産・子育てができる社会の実現を図ります。
③まちの創生
市民が主体となったまちづくりを進めることで、個性的で活気と活力に満ちた地域社会の実現を図ります。また、都市機能の集積や既存ストックの有効活用、拠点間を有機的に結ぶネットワークの再構築、圏域をまたぐ広域的な機能連携などに取り組むとともに持続可能な開発目標(SDGs)の視点を取り入れ、中長期的視点に立った持続可能なまちづくりを進めます。
(3)基本的目標
以上の基本的視点・「まち・ひと・しごと」の創生の観点を踏まえ、具体的な取組の推進に当たっては、次の事項を本計画の基本目標に掲げ、達成を図ります。
・基本目標Ⅰ魅力ある雇用をつくる
・基本目標Ⅱ若い世代の活躍を支える
・基本目標Ⅲ人と地域のつながりをつくる