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概要
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地域再生計画の目標
本村は、群馬県の最西南端に位置し、西は長野県、南は埼玉県に接している。その境界は、秩父、荒船、御荷鉾連山などのいずれも急峻な山々が連なり、支脈が複雑に入りくんで村全域が険しい山岳地帯になっている。上信越自動車道下仁田ICへのアクセス道として、本村と甘楽郡南牧村を結ぶ湯の沢トンネルが平成16年3月に開通となり、交通事情は大きく改善した。長年農林業を基盤として成り立ってきたが、戦後の高度経済成長期の都市部への集団就職や、農林業の衰退にともない雇用の機会が減少したことにより若者が村外へ流出し、現在に至っている。本村の人口は国勢調査において、昭和30年の4,854人をピークに減少しており、令和2年の調査においては速報値であるが1,128人まで落ち込んでいる。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、今後も人口減少は続き、令和27年には、人口が478人になると推計されており、推計どおりに人口減少が進むと、村を維持することが非常に厳しくなることが予想されている。年齢3区分別の人口推移をみると、年少人口(15歳未満)は、昭和35年の1,681人をピークに減少を続けてきたが、やや下げ止まりの横ばい傾向となっており、令和3年7月には112人となっている。生産年齢人口(15~64歳)については、平成17年に一時的にダム建設などにより急増し764人となったが、その後、減少傾向が続いており、令和3年7月には517人となっている。老年人口(65歳以上)は、平成12年の651人をピークに減少傾向となり、令和3年7月では514人となっているが、割合でみると同年で44.97%となっており、県内でも高い数値になっている。
現在の人口構成は、15歳から24歳が極端に少ない形状となっており、本村の高校や大学及びその卒業後の就業状況が影響を与えていることが伺える。自然増減についてみると、出生数は増減しながらも長期的にはおおむね横ばい傾向にあり、死亡数は、増減しながらも長期的にみるとやや減少している。しかし、常に死亡数が出生数を上回る自然減の状況が続いており、令和2年では、出生数4人、死亡数23人と△19人の自然減となっている。また、合計特殊出生率は平成29年に1.51と国・県水準より上回っている。社会増減についてみると、平成12年にダム建設などの影響や平成23年から平成27年の「新きのこセンターの建設」による影響で転入超過が一時的にあったが、その後は転出超過となっており、令和2年には転入数41人、転出数44人と△3人の社会減となっている。このような状況が続くと、地域の産業が衰退し、雇用の場が失われることで働き世帯の転出が増加し、人口減少に拍車がかかるとともに、地域の活力が失われることが懸念される。
これらの課題に対応するために、本村においては限られた予算や人的資源の中で、人口規模に応じて選択と集中や施策間連携を視野に入れつつ事業展開することが必要である。そこで、総合戦略の対象期間(令和3~令和6年度)においては、人口ビジョンの課題であげられている20代~30代の子育て世代と15歳から25歳の若い世代に対する子育てや定住、就業しやすい地域づくりを中心としつつ、各世代に対してバランスよく施策を展開し、毎年5名の転入や純移動率の抑制が図られることを目標とし、令和47年には人口が845人になることを目指す。また、人と人との距離が離れてしまいつつある時代だからこそ、人は一人では生きてはいけないことを再認識する必要がある。このことから、SDG’sの理念「だれ一人取り残さない」という現在の価値観も踏まえ、人と人とが助け合い、つながりあい、だれもが主役となって幸せに暮らせる持続可能な村「上野村版地域循環共生圏」の構築を目指す。そして豊かな自然や文化、営みといった地域資源を見つめ直し活かすことで、村内に好循環を巡らせ、多様性と包摂性のある社会のなかで人々が活力をもっていきいきと暮らし、交流することで、村の輝ける未来へとつなぐ。なお、次の項目を本計画期間における基本目標として掲げる。
・基本目標1:「循環・共生」豊かな資源と暮らす村
・基本目標2:「地域」魅力を伸ばし愛着をもって暮らす村
・基本目標3:「活力」人が輝く元気な村
・基本目標4:「人」温かく交流し学びあう村
・基本目標5:「健康・福祉」健康で安心な暮らしの土壌
・基本目標6:「生活基盤」快適で安全な暮らしの土壌