関連するSDGs目標
概要
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地域再生計画の目標
地域の現状
【人口】
本町の人口は減少し続けている。本町の人口は、1980年には18,400人であったが、人口は毎年減少し続けており、2015年には14,201人となっている。国立社会保障・人口問題研究所の公表によると、このまま人口減少が続けば、2040年には、本町の人口は9,997人まで減少する。社会増減についてみると、年によって多少の変動があるものの、全体的には転出数が転入数をやや上回り、社会減の状態となっている。転入数及び転出数はどちらも緩やかに減少している。2019年には、転入数302人、転出数339人となり、社会減は37人となっている。年齢階級別に人口移動の推移を見てみると、15~19歳から20~24歳のときに大きく転出超過になる傾向がある。これは進学、就職に伴う転出が多いためである。しかしながら、20~24歳から25~29歳のときには転入超過となっており、これは進学して町外へ転出した者が就職に伴って町内に戻ってくるためと考えられるが、この傾向は近年縮小しているようである。
【岡山県立矢掛高等学校】
矢掛高校は今年で創立118年を迎える町内で唯一の県立高校である。矢掛高校の入学者数は、平成23年度153人、平成27年度145人、令和2年度106人と徐々に減少している。また、その構成は町内から42%、町外から58%となっており、町外から通学する生徒の割合が大きくなっている。高校の北側には井原鉄道矢掛駅があり、町外から通学する生徒の多くは井原線を活用している。地元の町立中学校の卒業後の進路で矢掛高校へ進学する生徒は、令和元年度は57.1%と高かったが、過去5年間の平均は44%程度と50%に満たない状況であり、十分に矢掛高校の魅力が地元の中学生に伝わっているとは言い難い状況である。矢掛高校の特色ある取組「やかげ学」は、学校設定教科「環境」の中から、地域との連携やボランティア活動の部分を分化・発展させた教科として位置づけられており、生徒が学校を飛び出し、地域の小中学校や高齢者施設で長期間に渡り活動し、社会性やコミュニケーション能力を身に付け人間として成長する。こうした活動は、やかげ学を導入した平成11年度には全国でも例は少なく、町と県立高校が連携し、地域にしっかりと根付いた優良事例として全国から多くの視察を受け入れている。
地域の課題
このような現状を踏まえ、本町が解決すべき課題としては、矢掛高校の廃校による人口減少の加速の阻止である。岡山県教育委員会が示した再編整備基準には①第1学年の生徒数が100人を下回る状況が2023年度以降2年続いた場合には、再編整備の対象となること、②第1学年の生徒数が80人を下回る状況が、2023年度以降2年続いた場合には、翌年度の生徒募集を停止することが記載されており、この基準に合致して再編整備の対象となってしまった場合には、町内の若年人口のさらなる流出が見込まれる。
目標
上記の課題に対し学校と地域や町内の中学校を結ぶコーディネーターの雇用や、入学・在学時の経済的な負担の軽減を図る支援を行う。これによって、矢掛高校の特色であるやかげ学の充実につなげ、他の県立高校との差別化を図り、入学者数の維持を目指す。なお、本事業は、本町の矢掛町しごと・ひと・まち創生総合戦略に掲げる基本目標3「教育の充実と文化の振興を図る」の「7高等学校の魅力向上」に位置付けられている事業であり、当施策のKPI「町内中学校向けアンケートで矢掛高校への進学を考えている生徒の割合」の達成に寄与するものである。