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概要

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地域再生計画の目標

本町は、昭和30年に天坪村、大杉村、西豊永村、東豊永村の4村が合併し、人口22,386人でその歴史が始まった。誕生半世紀を超えた今日、高度経済成長期における都市部への人口流出にはじまり、バブル崩壊や公共工事等の減少によって本町の基幹産業であった土木・建設業を中心とした2次産業の衰退に伴う雇用の減少等が、若者や子育て等を行う世代の人口流出(社会動態)及び出生数の減少(自然動態)に拍車をかけ、人口は3,962人(平成27年国勢調査結果)に減少し、独自の推計によると令和17年には平成27年比で人口が約50%となる見込みである。自然動態について、昭和30年度及び昭和35年度は出生数が死亡数を上回り自然増となっていたが、昭和40年度からは死亡数が出生数を上回っており、以後の年度においても自然減が徐々に増加している。近年は年間に100~120名程度の減少となっており、令和2年は101人の自然減となっている。合計特殊出生率については、令和2年は1.0770となっている。社会動態について、データが残る昭和40年度及び昭和45年度は転出者が転入者を大幅に上回り、高度経済成長による社会環境の変化を受けたことがうかがえる。社会減の減少幅は小さくなっているが、平成23年度に8名の増(住民基本台帳に基づく)となったことを除き、減少傾向が続いており、令和2年は24人の社会減となっている。

また、年齢三区分別人口について、平成27年において年少人口は4.7%、生産年齢人口は39.3%、老年人口は55.9%となっており、令和2年2月の住民基本台帳によると、高齢者の割合が57.97%、全町民の平均年齢も63.2歳となっている。全国的にも例を見ない超高齢社会となり、高齢化の状況として各集落の限界集落化から町全体が限界自治体と呼ばれる状況になっている。そのことが住民の地域コミュニティ力の急激な衰退を招き、集落における住環境の維持や防災活動といった自助、共助による住民自治活動の維持が困難になる等の複合的な課題を抱えている。これらの課題に対応するため、本計画において次の基本目標を掲げ、雇用の創出、UIJターン等の定住者増加、子育て環境の充実、地域(集落)コミュニティの再生による安心な住民生活の確保などを複合的に行って、人口減少に歯止めをかける。

・基本目標1地域資源を活用し安定した雇用を創出する

・基本目標2新しい人の流れをつくり定住につなげる

・基本目標3安心して子育てができる環境を充実する

・基本目標4いつまでも暮らせる元気な集落を再生し地域の暮らしを守る

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