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概要
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地域再生計画の目標
本市の人口は1955年の51,765人をピークに減少しており、29,377人(2010年国勢調査結果)まで落ち込んでいる。国立社会保障・人口問題研究所によると、2040年には2010年比で総人口が約74%となる見込である。人口の減少は出生数の減少(自然減)や、本市の基幹産業である第一次産業の衰退に伴い、雇用の機会が減少したことで、若者が島外へ流出(社会減)したことなどが原因と考えられる。また、観光面について見てみると、観光客延数は近年横ばいにあり、2017年度では39.6万人となっている。このように人口減少が進む中で、観光客数が横ばいのままという状況が続けば、島内イベントの規模の縮小や廃止などに繋がり、ひいては地域経済の衰退が懸念される。
このような状況・課題を抱える中でも、現在本市で開催している壱岐ウルトラマラソンは、毎年600名以上の島外ランナーから申し込みがあり、本市における地域資源の1つと言える。その大きな要因は2つあるが、1つ目が「おもてなし」、大会当日の早朝5時から夜7時までの島を上げての応援や私設エイドなどが「暖かみを感じる」と毎年好評である。2つ目は「絶景」、本土ではなかなか目にする
ことができない絶景やコース上の観光地が非常に人気で、本大会に参加した大きな理由としてランナーから多くのコメントをいただいている。また、参加者143名を対象に実施した調査では約60%が「初めて参加」や「初めて壱岐に来た」ばかりであり、毎年本大会を通して初めて壱岐へ訪れた方に壱岐の自然景観、観光地、食、島民の暖かさを体感いただき、壱岐市のファンの獲得に成功している(アン
ケート調査にて97.2%が「また壱岐に観光などで訪れたい」との回答)。
本大会の参加者(島外)については増加傾向にあり、大会当初(2016年)は575名であったが、2019年は629名となった。最も島外参加者数が多かったのは2018年大会であり、648名であった。また、本大会が2018年及び2019年のRUNNET(エントリーサイト)内のウルトラマラソン大会ランキングで2年連続全国第2位を獲得した。上位をキープしている本大会は今後も多くのランナーの目に留まり、本大会への参加者数及び壱岐市への新規来島者の増加に繋がり、交流人口(観光客)拡大が期待される。島内イベントの規模の縮小や廃止及び地域経済の衰退の課題に対応するため、本市の地域資源である壱岐ウルトラマラソンをさらに充実化(前夜祭、参加賞やメダルなどの各種製作物、給水所の食品等、救護体制や安全対策)及び延泊者を増やすための大会翌日ツアーを造成することで、大会参加者数の増加及びスポーツツーリズムを推進し、交流人口の拡大及び地域の活性化により活気のある誰でも住みやすいまちづくりを目指す。