関連するSDGs目標
概要
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地域再生計画の目標
地域の現状
(地理的・自然的特性)
南さつま市は薩摩半島の南西部に位置し、北は鹿児島市・日置市、東は枕崎市・南九州市に隣接し、南側及び西側は東シナ海に面している。海岸線の北西部は砂丘地帯を形成し、南西部は変化に富んだリアス海岸が続いており、国の名勝「坊津」や坊野間県立自然公園の指定を受けた景勝地を有している。また、市の総面積の 58.9%が森林で中小の山々が連なり、平野は河川流域に沿って開けている。
(人口)
本市は、平成 17(2005)年 11 月7日に加世田市、笠沙町、大浦町、坊津町及び金峰町の1市4町が合併して誕生した市である。人口については、平成 17 年の合併時には 4 万 1,677 人であったが、平成 27年には 3 万 5,439 人(共に国勢調査確定値)と、大きく減少傾向にあり、高齢化率も平成 27 年時点で 37.4%と高い水準にある。さらに、令和元年 12 月時点の住民基本台帳によると人口は 3 万 3,866 人となっている。
地域の課題
人口減少がこのままの傾向で推移した場合、国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計によれば、本市の人口は 2045 年には総人口 18,000 人台まで減少することが見込まれており、こうした状況が続けば、労働力不足による地域産業の衰退、経済活動の縮小など、地域運営に様々な弊害を及ぼすことが懸念される。このような急激な人口減少を抑制し、地域経済の衰退に歯止めをかけるには、社会減や自然減を抑制する取組に加え、活力のある社会を構築していくことが重要である。
このような状況の大きな要因の一つとして、若者世代の転出が顕著であることが挙げられる。高校・大学等の卒業時点、あるいは市外で一時就職した後でも、一度転出した人口が再びUターンできるように、魅力ある雇用の場を創出する取組を行うことは当然ながら、高校・大学卒業時点で本市企業等への就職志向を持つ人材の育成や、継続的に様々な形で地域に関わろうとする意思を子ども時代から育む取組が必要であると考える。
このため、本市では、これまで企業誘致に努めてきたが、その半数がシステム開発や高度な生産技術など、IT 技術を活用した事業を行う企業である。このような傾向から、IT関連企業の成長が本市の発展には必要不可欠であり、IT関連企業の経営を支える即戦力のある IT 人材等の確保・育成の取組が必要であると考える。
目標
上記の課題に対応するため、民間企業とのパートナーシップを構築し、本市の発展に不可欠な企業の成長を支える、知識・技術を持った即戦力となる人材育成を推進する。人材育成に当たっては、知識・技術の習得とあわせて地元に定着する意識の醸成が必要であるところ、市内3高校の3年生に対して行ったアンケートによると、南さつま市が「好き」と答えた学生は2割にとどまり、将来の働きたい場所については「南さつま市」が6%、隣接の鹿児島市が 27%、鹿児島県内を含めても 40%で、県外で働きたいと回答した学生が約6割にのぼったことから、子どもの頃から継続的に様々な形で地域に関わろうとする意思を育む取組も行い、将来的な地元定着につなげる。